2017-11-11から1日間の記事一覧

気が向けば書きたいこと

さわりだけメモ。 『いまさら翼といわれても』で十数年越しに『氷菓』のテーマが 千反田を取り巻く家と陣出の空気は、関谷おじさんがえるに伝えた警句そのもの!? 奉太郎は彼女を救い出すことが出来るのか!そして、その過程で奉太郎にも変化が…?という展…

『長い休日』を鍵とした読み解き

この短編は、折木奉太郎自身の口で省エネ主義になる原因が語られる、 彼の人物を最も端的に掘り下げた重要な一編です。説明のため、本稿に関連する部分のみ着目し要約します。 〜折木奉太郎は小学校六年までは、人への貢献を厭わず、それに対して見返りを求…

折木奉太郎という人物への疑問

シリーズの主人公であり、主な語り手としてほとんどの作品に関わっているのですが、 なぜこのような描かれ方をするのか、疑問が解けない部分があります。 「打ち上げには行かない」→「そして打ち上げへ」? これが折木奉太郎に疑問を持ち、惹かれることにな…

〈古典部〉シリーズの疑問と考察メモ

前置きとして ネタバレには全く配慮していません。次項に挙げる作品のあらゆる部分に触れる可能性があります。 本エントリ寄稿時点での最新単行本は、「いまさら翼といわれても」 最新短編は「虎と蟹、あるいは折木奉太郎の殺人」です。 「疑問」としていま…